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Vol.01 女性オーナー達が言いたいこと・聞きたいこと Vol.01 | 2026.2.15 配信

女性オーナー達が言いたいこと・聞きたいこと

出演:鈴木謙太郎(映像ディレクター)× 川筋愛友(枯淡珈琲)

記念すべき第1回。テーマは「女性カフェオーナー達が語りたいこと、聞きたいこと」。札幌の女性カフェオーナーから寄せられたボイスメッセージを入口に、休日の過ごし方、仕込みの時間、コーヒーへのこだわりを聞いていきます。同業者だからこそ語れる、カウンターの向こう側の日常を、枯淡珈琲のカウンターから鈴木謙太郎と川筋愛友がお届けします。

※ Spotifyアカウントなしでも30秒お試し再生できます。続きは各プラットフォームで。

書き起こし

Vol.1「女性オーナー達が言いたいこと・聞きたいこと」本編の会話を、読みやすく編集してお届けします。(出演:鈴木謙太郎/川筋愛友)

番組のはじまり/枯淡珈琲というお店

鈴木

この番組は、札幌のカフェのカウンター越しで交わされる会話を、そのままお届けするポッドキャストです。今いるのは、西11丁目・電車通り沿いにあるネルドリップの店「枯淡珈琲」。店主の川筋愛友さんと、週末のテレビ番組「札幌カフェマップ」のディレクターをしている鈴木謙太郎でお送りします。枯淡珈琲って、どんなお店ですか。

川筋

カウンターが7席、テーブルが1席で、全部壁を向いて座るんです。壁を向いて座るってあまりないので、お一人様でも来やすくて。私の趣味がカメラや本、映画で、なんとなくそれに共感してくれる人が来てくれる感じです。

鈴木

この番組を始めることになったきっかけは、僕がテレビでカフェを紹介する仕事をしていて。マスコミは情報を拡散するのが役割だと思うんですけど、そうじゃなくて、お店でする会話を皆さんと共有するような、ちょっと内向きなことのほうに興味があったんです。

オープニングジングル ― シュガーミーさん

シュガーミー

オープニングジングルを担当した、シンガーソングライターのシュガーミーです。SAPPORO CAFE NOTESというタイトルから、北国の凛と冷えた空気と、カフェに入った時の暖かくてホッとする感覚、というテーマで音を作ってみました。私もカフェが大好きで、物静かなマスターが一杯ずつ丁寧に淹れてくれるようなお店で、本やノートを持ち込んで考えをまとめたり、歌詞を書いたりする時間を大切にしています。カフェ時間って、一人だけど一人じゃない。周りがザワザワしている分、心の中のシーンとなる音が聞こえて集中できる。その居心地のいい距離感が、創作の栄養になるんです。

メッセージ ― 他のカフェにどれくらい行く?

近藤

月寒中央のすぐ近くで、焼き菓子と飲み物のお店「kissa kondo」を営んでいる近藤です。他の女性オーナーに聞いてみたいのが、どれくらいの頻度で他のカフェに行っていますか、ということ。私はもともといろんなカフェに行く方だったんですけど、お店を開いたことと、猫を飼い始めたことで、巡る頻度が激減しまして。皆さん、どうやりくりしているのでしょう。

川筋

すごく共感します。私ももともと、勉強も兼ねて休みのたびにカフェへ、という感じだったのが、お店を始めて焙煎もあって、うまく都合をつけられなくなって。好きなお店には月1回行きたい、という目標で生きています。それでも月1回も行けないくらいで。趣味に時間を費やしすぎているのもありますけど(笑)。基礎体力をつけたくて、学生の頃からバドミントンをやっているんです。

メッセージ ― 仕込みの時間(チグム)

山崎

北18条で、韓国チキンカフェ「チグム」を夫婦で営業している山崎あゆかです。4年目で、オープンした時は毎日必死でしたが、3年目くらいから楽しめるようになってきました。他の女性オーナーに聞いてみたいのは、皆さん仕込みはいつされていますか、ということ。時間の確保が気になっていて。

川筋

私は朝が苦手なので、営業中にちょくちょくパーツ作りをしています。手の込んだメニューって、絶対に個人店じゃないとできないと思っているので、その手の混み具合はきちんとしたいなと、ずっと思いながらやっています。体調管理は、マスクや手洗い・うがいを徹底して、無理をしない、を今年のテーマにしたいです。

メッセージ ― 選んでもらうために(Jinno coffee)

酒井

新琴似のJinno coffeeで焙煎を担当している酒井です。札幌にはたくさんのカフェがあって、お客様はその中から選ばれるわけですが、川筋さんは、ご自身のお店を選んでもらうために心がけていることはありますか。

川筋

常に枯淡珈琲らしさを守るようにしていて。メニュー構成も内装も、基本は自分が好きなものなんですけど、そこをぶらさないぞ、と。世界観を作ろうという意識があります。季節限定のメニューも、常連さんに「今回も枯淡さんらしいですね」と言われると「よくできたな」と思うように。あとは、来ていただいてからですけど、本を読んでいる方が多ければ静かにしよう、話している方が多ければ加わってワイワイしよう、と、その場面ごとに環境づくりを意識しています。

ネルドリップ一本の理由

浦田

川筋さんの弟子の浦田です。ネルドリップ専門でやられていますが、カフェラテや流行りのスペシャルティではなく、ネルドリップ一本で行くことにした経緯を聞いてみたいです。

川筋

そもそもコーヒーが飲めなかった頃、後に勤めることになる森彦のコーヒーを「専門店だし飲んでみるか」と学生時代に飲んだら、「なんだこの美味しい液体は」となって。それがネルドリップだったんです。他もいろいろ飲んだ結果、このまろやかさとトロッとした液体はネルドリップじゃなきゃ出せない、と行き着いて。手をかけているのが純粋に好き、というのもあります。ネルドリップを入れるのは日本だけなので、もっと広まってほしいなとも思っていて。ネルフレームは、由仁のユリスケさんという工房で、枯淡珈琲オリジナルを作ってもらっています。

B-Side NOTES ― 福岡と、西荻窪の深煎り店

鈴木

去年、仕事で福岡に行った時に回った「マヌコーヒー」。すごく整った感じというより、かなりストリート感のあるお店で。頼んだのがジンジャーホットコーヒーというアレンジドリンクで、深煎りにジンジャーシロップが入っていて。写真映えを狙った華やかなメニューじゃなくて、こういうお店に人気があるのが、福岡かっこいいなと思いました。

川筋

私はお客さんに紹介してもらった、西荻窪の深煎り専門の喫茶店「不眠荘」。うちも店内は薄暗いほうですけど、それを凌駕してくる暗さで。パソコン作業禁止、おしゃべりは控えめに、写真撮影禁止、というストイックな営業で。「コーヒーの抽出中は手も目も離せません」という言葉がすごく好きで、私もこれを掲げようかなと思ったくらい素敵でした。おっかないお店ではなくて、そこで過ごす時間を贅沢に使えればいい、という。

おわりに

鈴木

初回でしたけど、思ったより喋れちゃいましたね。今後はゲストもお招きしていきたいです。皆さんも、カウンター越しの会話に加わるように、ぜひボイスメッセージを送ってください。配信と同時に、番組の雰囲気に合わせたソングリストをSpotifyにアップしています。お届けしたのは映像ディレクターの鈴木謙太郎と、

川筋

枯淡珈琲の川筋愛友でした。ありがとうございました。

※ 読みやすさのため、話し言葉を一部整えています。内容は本編音声にもとづきます。聞き取りづらい一部の固有名詞は、確認のうえ表記しています。